瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】 オール・マン・リヴァー

今回は、昨年買ったCDから
とはいえ、発売は2000年とずいぶん昔
当時は、60年代ロックに志向
持ってる音なら買わなくていいやとスル―してたモノ
 
ただ、ヤフオクで未開封500円で出ていると
ついつい欲しくなってしまい入札
競争無く落札
2018年7月23日に到着
 
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【日本】株式会社 BMGファンハウス
    BVCJ-37168
 
 2000年9月20日 発売
 
 ホッチキス留め12ページのライナー
 (ページ表記は、7ページまで)
 
 歌詞なし
 解説:青木啓(2000年8月)
 録音日、パーソネル・データ記載
 
 
 
 
 
 
 
 
当時は、曲目見て
あ~最初期の録音ね、持ってるね
と、スルー
 
今回、解説までじっくり見てみると
なんとラジオ放送初回の2曲が入っているではないか!!
今でこそ、他のCDでも聞けるようになっているけど
当時は画期的なこと
それなのに、なんのアピールもせず
なんと奥ゆかしいことか
 
せめて、帯の続きに
「そのラジオ時代の幕開けを飾る第1回の音源を世界初CD化!」
としておけば良いのに
 
まあ、書いてあるのも
個人的にはなんじゃこの惹句はという程度だけど・・・
 
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収録曲は、VICTOR 音源の22曲にラジオの2曲
①~⑩は、ポール・ホワイトマン楽団との録音からピックアップ
こちらは、キレイに録音順(1927~28年)
①は、音悪く、さすがにこの時代だな~と思わせますが
②以降はそれ程でもない
 
また、①ソロ、②デュオ、③トリオのリズム・ボーイズとなりますが
③のソロのバックでコーラスするとことなんて凄くモダン
 
④では、歌詞中にエディ・キャンターと出てきますが真似ているのでしょうか
キャンターの唄を聞いたことがないので何とも言えません
 
⑤になると、ビックス・バイダーベックのソロも出てきます
その他、トミー&ジミーのドーシー兄弟やレッド・ニコルス etc
人材豊富な楽団です
 
⑥⑦は、ショウボートからの2曲
初演翌年の吹き込みです
 
ただ、⑥はせかせかと早く、あの雄大なイメージはありません
⑦の声はビング?というくらいなのですが、ディスコグラフィーを見てみると
風邪をひいてハスキーになっているとありました。なるほど
⑦"Make Believe" は「思わせぶり」と題されています
 
⑩のあとは、COLUMBIA 時代になりますので
1930年の⑪まで、時代的には開きます
この間に、ポール・ホワイトマン楽団から卒業のため
ガス・アーンハイム楽団との録音になります
解説にも、こっちの楽団との全録音を収録とありますが
エリントンとの1曲も含め、後期 VICTOR 録音はコンプリートです
 
 
⑪は音がいいな~
1年違うだけで?なんて思いますが
他のは、チリチリノイズが入っていたりと様々です
 
⑮は、リズムボーイズでの最後の録音
また、オープニングに鳥の鳴き声が入りますがホンモノ?
 
⑯⑰は、ヴァ―スからしっかりと歌います
他の曲は、ダンス用なのか唄の部分って短いですね~
 
 
このCD、⑪以降の収録順が疑問です
ライナーにある録音データでは、エリントンと2曲演っているように読めます
あれ?エリントンとはこの時1曲だけのはずだけど・・・
⑱聞くと、えらくスウィンギ―
これもエリントン?
でも、青木先生の解説にもそんなことは書いていない
ディスコグラフィーで確認すると、やはり⑲のみがエリントン
でも、この曲の方がダンスバンドチックでもあるんだけど
 
整理をすると
⑯⑰⑱⑳の4曲が、1931年3月2日の録音
㉑㉔の2曲が、1931年5月1日の録音
ラジオ録音㉒㉓は、1931年9月2日
 
これ、何故に後期は録音順じゃないんだろう?
録音順なら、後期1発目はエリントン
そのまま、流してラスト2曲にラジオ録音ボーナス扱い
凄くキレイに収まるんだけどな