瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ビギン・ザ・ビギン ~帯、ジャケットにはタイトルあるも背表紙には無いやっつけ盤~

今回は今年なんとなく落札したCDを

bingcrosmycd.hatenablog.com

【日本】

 販売:東京ソフト株式会社

 発売:ユニバーサルミュージック株式会社

 EJS 4143

 Ⓟ2000

 通常、日本盤に見られる囲みの年月日表示なし

 モノとしては、ショッピングセンターのワゴン用なのか?

 「販売」と「発売」の違いを調べると

 製作は発売、でも、ルートがない場合は販売会社に委託とある

 普段、レコード屋に行かないようなヒト向けに

 ある程度の需要が見込めるのか?

 レコード屋に行くヒトには謎だ

 でも、目的外の通りすがりのヒトに訴えるには

 過剰な惹句が必要なんじゃないか

「ビングクロスビー?聞いたことあるな、曲もなんとなく知ってるな

 歌詞は付いてるし、定価の半額だから(ワゴンに入ってるCDは

 たいがい500円だ)買ってみようか」

 なんて感じでうれるんだろうか

 

とはいえ、

ユニバーサルミュージックとあるように、音源は正規録音

12曲 35分48秒

とコンパクトに収められているデッカ録音に外れなし

その分、ズブズブのコレクターには目新しいところなし

① 日本盤ベストのスタートはコレ

Begin・ザ・ベスト さあ、ベストを始めよう

コール・ポーターの1935年作品

 

ほぼラスト

till you tell me once more my darling のところを

till you whisper me once more my darling と歌っている

 

 

② 息子ゲイリーとの定番デュエット

曲自体は、アーヴィング・バーリンが1914年に作ったもの

シートミュージック見ると「古色蒼然」

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③ チェンジング・パートナーズ

始まりは無伴奏の女声

♪ もうパートナーを変えないで

 

ラジオ盤にはこの導入なし

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ビンクロの歌、アレンジはほとんど変わらないけれど

このイントロと最後にも出てくる女性コーラスですごく完成度が高くなっている


この曲は、1953年9月にパティ・ページが録音

邦題は「君待つワルツ」

翌10月にダイナ・ショア、ケイー・スターも録音

件のビンクロは、その翌月の11月

と、各社競合

随分と下ってコステロも録音

収録順としては、13番と記憶に残りにくい

しかも、その後に日本盤ボーナスとして2曲も追加してるから

埋もれてる

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レス・ポールのギターが印象的な「久し振りね」

何度聞いても、この曲のレス・ポールは最高

 

ウィキペディアには、レス・ポールのコメントあり

「ビングにはたくさんの音ではなく、ぴったりの音を出すように求められた」

 

⑤ 「バラ色の人生」は、イングリッシュ・バージョン

Give your heart and soul to me の歌詞

body and soul みたいな対なら理解しやすいけれど

ハートとソウルの違いはなんだろう?

 

⑥ 続くシャンソン「枯葉」もイングリッシュ・バージョン

改めて歌詞を見ると、Autumn Leaves は赤に金

窓の外で舞っているのが Falling Leaves

と、落下中?

♪ オータムリーブスが落ち始める時

英詞を見ると、紅葉した葉っぱで枯れてるイメージ無し

でも日本じゃ「枯葉舞う」

 

どうも、オリジナルのフランス語歌詞が枯葉のようだ

 

⑦ 星にスウィング

改めて見ると2分29秒と短い

映画『ハドソン・ホーク』で、ブルース・ウイリスが

盗みのタイミングをカウントするために歌いながら

その歌がコレ

 

⑧ 前に「星にスイング」を挟まずに

「枯葉」から流す方がしっくりくる September Song

これ、クルト・ワイルだったんだ

ルー・リードで収録されている

 

⑨ ヴァースから歌う「モナ・リザ

モナ・リザと言えばのナット・キング・コール

ビンクロもモナリサと濁らない

おお、倍賞千恵子が日本語で歌っている

 

⑩ 『南太平洋』からの「魅惑の宵」

2分10秒辺り、♪ アクロス で音が引っかかっている

後半も少し歪んだように聞こえる

 

⑪ ♪ 狭いながらも、楽しい我が家〜

当時はまだあまり買っていなかったけれど

この曲が入っていたから購入した大滝詠一

bingcrosmycd.hatenablog.com

 

⑫ 録音が古いせいかプチプチ音が入っている

コニー・ボスウェルとのデュエットは

1番は2人でユニゾン

同じ歌詞だけど、2番は掛け合いで

 

ショスタコーヴィチが「タヒチ・トロット」として

オーケストレーションしている

きらびやかすぎて全く別の曲

やっぱりこの曲は、コニーの低音が魅力的

 

 

2023/1/12 ヤフオク(400・210)