村上春樹曰く、12月にはクリスマス・レコードの虫干しを
ところが、アメナリーフ嬢との蜜月期間と重なって
実家に置いているクリスマスCDを取りに行けず
ならば、今年買ったCDを聞いてみよう
右上の「28曲ひたすらホワイト・クリスマス」以外は
単に安い!という理由だけで購入
今さら珍しい音源が入っている訳でもない
クリスマスCDとは付き合い続けていけません
今回聞くのは、じっくり見ると
「11曲入り グレート・プライス」シール貼付のICON盤
グレートは安いの意味?
メルカリ・400円(未開封品)の実際の価格は不明
まあ、ジャケットは廉価盤にありがちなヤッツケ仕様のファーストインプレッション
ところが、よく見ると
ビンクロのバックは雪をかぶった木立とウィンターシーズンを演出
あれ?タータンチェック?
そういえば、違いって何?
カラフルな色合いが特徴とのこと
モノクロ写真ではカラフルかどうか分からない
タータンチェックだと冬のアイテムによく使われるよう
それなら季語的に冬イメージの写真になるのか!
【USA】GEFFEN A UNIVERSAL MUSIC COMPANY
B0021446-02
ⒸⓅ2014年
2つ折りのジャケット(解説・歌詞無し)
アメリカの正規盤は伝統なのか
解説なんてものはもちろんなく
曲目が書いてあるだけの2つ折り
が、じっくり見ると
①③⑧⑪はプロデュースト・バイ・ビング・クロスビー
そんなの聞いたことがない!
オーケストラは①②③⑤⑧⑩⑪がジョン・スコット・トロッターとなっているので
いつもの録音のはず
アンドリュース・シスターズの⑦もヴィック・ショーン楽団と疑う余地なし
残る④⑥⑨はボブ・トンプソン
この組み合わせなら、1962年10月5日録音の
” I WISH YOU A MERRY CHRISTMAS "
こちらも
なぜか④のみにプロデュースト・バイ・ボブ・トンプソン
(⑥⑨には何も書かれていない)
プロデュース表記は置いといても
この3曲は音の広がりが異質なので、間にまぶすと違和感
でも、デッカ録音もすごく聞きやすい仕上がりになっている
クリスマスCDはスルーなのかディスコグラフィーに記載が無いので
その辺りの確認も兼ねて
① いつものデッカ録音
55秒辺りに音の歪みアリ
② こちらもお馴染みの録音
若干、イントロと間奏の音圧が上げてあるようにも聞こえる
③ この印象的なギターのイントロはいつもの録音
④ ここでいきなりステレオ
違和感ありありの編集
⑤ これも良く聞くいつもの録音
そうか、日本盤には入っていないんだ
⑥ 1962年録音
この頃の録音は余裕綽綽
優雅に歌っているというか貫禄のクルージング唱法
ステレオの配置としては
ホーンが右寄り、コーラスが左寄り
⑦ アンドリュース・シスターズとの本当にクリスマスらしい煌びやかで楽しい歌
これも日本盤には入っていない
⑧ いつもの録音だと思うけれど
音、こんなに良かったっけ?
って言うくらいの良い音
⑩ こちらも音はよく聞きやすくなっているけれども、
さすがにステレオの⑨を聴いてからの流れでは貧弱
1分30秒の辺りで、右の音から続いて左の音が欠落したような感じに
モノラル録音なのに
⑪ ん?いつもの1947年と少し違う?
1分28秒辺りのホワイトの発音
2分12秒から口笛
この後のイントネーションが違うような
全体は2分56秒で終了
ホワイト・クリスマスのオリジナルは
映画『スイング・ホテル』の1942年
あまりに売れすぎて原盤ボロボロで吹き込み直しが必要
1947年に再度吹き込む際には、アレンジはできるだけ変えずに
と言うのが、青木先生の教科書
こんなの記憶だけではさすがに分からない
ならば、完全盤で聴き比べ
ココが違う!は
1947年盤は歌に入る直前に鈴の音が3回入る
1942年盤は2分10秒辺りの口笛の直前にンン~とハミング
1947年盤の方が時間も10秒ほど長く3分超え
ところで、聴き比べた完全盤
1942年盤は
1分18秒辺りの歌声が大きすぎて歪んでいるなど音の悪さが目立つ状態
なのに、ICON盤の音はすごくイイ
こんな超レア音源
もっとアピールすれば良いのに
なんとオクユカシイことやら
透明トレーの下は一面の銀世界
灰色かな~