瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】THE ABSOLUTELY ESSENTIAL 3 CD COLLECTION ~曲順を見るだけでトホホ系の極みを思わせる3枚組が、そのユルサ故にかトンデモナイ1曲を忍ばせていた~

今回は先日購入した3枚組を

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【EC】住所はおろか会社名の記載もないアヤシイCD

   バーコードが80始まりなのでイタリア製?

   番号 BT3058

   ⓅⒸ 2012

   レコード会社は Big 3 ?

           3枚組でライナーなし

 

 

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曲目とその順番を見るだけで、トホホ系の極みなのは一目瞭然

そう思っていたのに、結構レアな曲がちりばめられている

しかも、ビンクロ・ディスコグラフィーを見て

なんだろうなこれは?と思っていた1曲らしきものまで入っている

実は、スーパー・とんでもな1枚(3枚組だけど)

 

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Ⓟの年の表記は50年以上経っていることのアピール?

これだと、誰が見ても年代バラバラ丸分かり

それ以前に音質が全然違うから違和感ありまくりではあるけれど・・・

さて、一体全体何の順番?

アレクサンダーで始まるから、アルファベット順かと思いきや全く違う

かといって歌の内容・雰囲気で編集されているわけでもない

1枚20曲の3枚組60曲

これだったら

①30年代(それ以前も含む)

②40年代

③50年代以降といった割り振りもできるし

分かってるヒトなら、デッカ時代②、それまで①、その後③

なんて割り振りも可能

50年代のステレオ録音をバラバラにして

30年代の間に突然入れるから、聴いて凄くヘン

 

ちなみに、アルバム単位の録音を拾ってみると

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ブレグマン・スィングス ①-9,①-18,②-8,②-19

 

ボブ・スコビー ③-2

 

エル・セニョール ①-11,②-5,②-15,③-5

 

サッチモ ①-16,②-8,②-17,③-7,③-19

 

トータル14曲、3枚目にまとめればいいじゃないか!

 

でもまあ、承知の上&ツッコミ目的で購入しているようなもんなんで

サラッと聞いていきましょう

共演者の記載は一切ないけれど

① アル・ジョルスンとの録音

② 音質のせいか、声が荒れてるように聞こえる

2:30〜は、叩きつけるような歌い方になってるし

まあ、他のCDでも音は悪いや

 

なんで3曲目にクリスマス?

季節外れだと飛ばしてしまいがち

でもこれイントロからして違う!

サンタの顔ジャケに入っているいつもの録音ではなく1935年もの

この録音は2枚組のデッカ完全盤以外では聞かないモノ

 

 

この後は聞き慣れた録音が続く

でも、⑤〜⑦のブランズウィック同系統に続くのがハワイアン⑧

で、⑨がモノラルだけど1956年の拡がりのある録音

並ばせ方、おかしすぎるねん

それで、また1932年のエリントンとのセント・ルイス・ブルース⑩

演奏&歌は言わずもがな

音も安心して聴けるレベルなだけに並びが惜しい

で、今度はステレオかい!

 

⑫ トゥーラのⓅが1944

今、出回ってるのは翌年の再録盤

まさか44年モノ?

そんなこともなく翌年モノでしたが

音圧上げてるのか迫力ある仕上がり

 

⑬ The folks who live on the hill

チリパチ、ヒスノイズが入る音質

でも、他のCDが思い浮かばないから

結構レアかも?

 

⑮ I've go t the girl

これは激レア

正真正銘ビンクロの初レコーディング曲

レコード・コレクターズの青木啓先生の紹介では

「アル・リンカーと2人、素っ頓狂な声で叫んでいるだけ」

と紹介されていたと記憶している

 

この曲聞きたくて中古レコード屋でジャザムの39だったか40だったかを

高い値段で買ったもんだ

実家に置きっぱなしだけど、音悪かったよなぁ

でも、ここのはノイズもなく聞きやすい状態

他のCDで入っているのはナクソスくらいかも

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⑯ だから~1926年の次にステレオ持ってくるのやめなさいって

 

⑰ Just one more chance

2:35辺りから、えらいエモーショナル



disc2

なぜか後年、畑違いの歌手からカバーされることになる

①「兄弟、10セントを貸してくれないか」でスタート

 

③ 黄金の雨はBingのソロ・ヴァージョン

④ またしても突然クリスマス

ホワイト・クリスマス、Ⓟ1942とされているが

音を聞く限り1947年のもの

 

⑦ 邦題がステキな「苦しみを夢に隠して」

スムーズに流れていくような印象

 

⑫ Mississippi mud

1928年録音

ブランズウィックより前のビクターへの録音は聞きこんでいないから記憶薄

えらいガラガラ声がビンクロ?

 

⑬ let's start the new year right

スウィング・ホテルの1曲だけど、あまり音が良くない


⑳ ホーンがまろやかな響きで鳴っていて、SP時代の録音なのに音はいい


disc3

この2曲目がトンデモ曲

ボブ・スコビーとの1曲と聴いていると

なんだこのスキャットは!!!

こんなの聴いたことない???

なんじゃこりゃあ~

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ブルーバード盤のみに入っているテイク違いなのか?

このCDは持っていないから何とも言えないけれど

明らかに違うスキャットはおそらくこれで間違いないだろう

という事は、このCDの元ネタどこ?

なんて分からないけれど

まさに青天の霹靂曲


が、この興奮の後は聞きなれた録音が続く

⑫ ボブ・ホワイトは、コニー・ボズウェルとのデュエット

⑬ ゴーン・フィッシィンはサッチモとのラジオ録音

⑮ three little words

リズムボーイズとデューク・エリントンとの共演

せっかくの共演なのに、ボーイズはコーラスのみだし

エリントンもアンサンブルのみでエリントニアンのソロなし

もったいない1曲

 

ということで、曲順だけ整理すれば最強のベストなのに

「支離滅裂」なために悲しいさんに

まあ、安いもんね~

2022/2/26 HMV 786円(しかも30%ポインバック!)

 

畳んでいくとスキマができるので、背表紙は潰れてる