【日本】
ユニバーサルミュージック合同会社 UCCU-45109
2024年1月17日発売
ホッチキス留め8ページ
解説(東端哲也)、歌詞・訳詞なし
帯にある「1953年のデッカ2作目」は何を指しているのか不明
Wikipedia の Bing Crosby discographyに
Second studio album for decca とあるから?
10インチだけど、LPと言う形態では2枚目になる?
1934年から専属で録音していることを考えるとギモン
当時のジャケット復刻でも12枚の10インチLPがリストアップされているしね
ん?収録曲12曲なので、そっちの時のもの?
でも並んでるのは全て、10-inch long play records とあるし・・・
DICOGS で確認すると DL5508 として発売された10インチ
曲目リストの箇所は本来8曲、そこに12曲詰め込んでいる。ナルホド
全編フランス語で歌っているのは sings in original tongue と言うんだ
日本語解説は、前回の青木啓先生のものの抜粋レベル
⑥ハニーサックルローズのファッツ・ウォーラーの逸話
⑦⑧のちょこっとした点が追加されたくらいで、真新しい記述なし
CDは、12曲 27分31秒
① In a little Spanish town
オープニングのカスタネットが左右に広がり奥行きを感じさせる録音
1926年の曲とは思えない軽やかさ
② do you ever think of me
ピアノ・ソロから導入
1分25秒まではピアノのみの伴奏
ジャジーな仕上がり
③ I never knew
こちらも1分20秒まで、ほぼピアノのみの伴奏
④ somebody loves me
ピアノ伴奏から始まるスタイル
リピートからはテンポアップ
⑤ after you've gone
最初はピアノ伴奏のみ
1分を超えてから、ドラムが加わってテンポアップ
⑥ Honeysuckle Rose
初っ端からトリオの伴奏 は1956年録音
本来の10インチ・レコードなら、②〜⑤の4曲
①⑥追加で、ガラッと様変わり
A面B面の区切りがあるレコードならまだしも
12曲続けると、統一感なしの印象が強い
⑦ Ol' man river
コロコロなっているピアノが非常にスウィンギー
⑧ Sleepytime gal
ここで10インチ・スタイルに
1番はピアノ伴奏のみ
スネアが入ってくるのは、1分30秒を超えてから
⑨ ダイナ
ダイナだから
1番はピアノ伴奏のみでスローに
ブレイクしてテンポアップする流れはこの10インチ・スタイルにマッチ
ここに、かつてのスリリングさを求めてはいけない
⑩ ヴァース?語り?
ココはもちろん、ピアノ伴奏
⑪ I never knew
ここでも、前半はスロー
後半をテンポ、アップするスタイルで
⑫ 捧ぐるは愛のみ
最初からベースも鳴っていて
きちんと聞くとすごく異質な1956年録音
レコードなら、片面の最初と最後でサンドイッチする形だけど
CDで聞くと、
1曲目が華やかなスパニッシュ・スタイルだけに
そのイメージを期待してしまって
2曲目以降、スローなだけとネガティブ・イメージに
1953年録音の8曲だけで構成すると、トータル・アルバムとして秀逸なんだけど
ジャケットは8曲のオリジナルを採用
と、なっているものの
よ~く見ると、「8曲 and others 」?
ディスコグスの画像拝借で検証すると
オリジナルの10インチには " And others " の文字無し
どうやら、日本盤LPでリイシューする際に追加された様子
後年には、こっちのジャケットでも出してたようなので
加工までして、10インチ・ジャケットに拘ったのはなんでかな
2024/1/25 HMV(1,980円)