瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【SP】セント・ルイス・ブルース / クレオールの戀歌

フレッド・アステアの『有頂天時代』戦前プログラム

重箱のスミをつつくように眺めていたらビングのレコードを発見


記事はこう

映画の合間に行うレコード演奏の1枚

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御存知、米国ブランスウィックの秘蔵盤

米国の人気クルーナー、ビング・クロス

ビイとジャズの最高峰「ハレムの貴族」

と迄に、ニグロ独特の情熱とそれにもま

した芸術的に高い香りと気品を、讃えら

れている。デューク・エリントン管弦楽

団の呼吸とがぴったりとマッチした、傑

作です。尚「クレオールの戀歌」はエリ

ントンが驚くべき力演を示します。

 

続くレコード番号(17005)は、以前に落札した(もう1年以上前だ!)モノ

 

当時のレコードの惹句

ラッキーレコードの月報を読んだ時にも散々思ったけど

とにかく聴いてみたいとう気にさせる

今と違ってサンプル的に音を聞かせることもできなかった時代の

苦肉の策なのかもしれないが

一歩間違えればJARO的なフレーズが踊っている

 

とはいえ、これは映画のプログラム

レコード会社が用意したフレーズそのまま?

 

レコードの文句カードにも、購入者を落胆させないようなフレーズが続くが

トーンは抑えめ

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でも、ここまで読むとじっくりと聴いておこうという気になる

ただし、未だにプレーヤーは購入できていない

という流れで手持ちのCDで

 

ビング・クロスビーとのセントルイス・ブルース

テイクAとBがあるが、日本ではLP時代から2テイクとも復刻されている

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でもこれ、CDクラブのみだから一般には出回っていない?

ヤフオクではスゴイ安値で見るけど・・・

貴重な1枚なのにね

 

そして、カップリング曲

デューク・エリントンは大学時代に散々CD買ってたし

クレオール・ラブ・コールなんて有名曲は絶対あると思って探したけど

有名すぎて何度も録音してるもんだから、どれ?

 

エリントニアってディスコグラフィーがヒット

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おお、セントルイス・ブルースと同日録音

でも、エリントンのブランズウィックって持ってないか?

 

アデレイド・ホールの歌ともつかない高音がエキゾチックの極み

印象深いこのクレオールはビクター録音

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ブランズウィック録音はユーチューブで確認できる限り

この「声」が入っていないのであっさりめ

 

また、前後の録音を見ていると

1928年にもセントルイス・ブルースを録音している

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ディスコグラフィーブランズウィック録音としているが、ビクター録音

3テイクともここに入ってたけど、コーラスとの録音は

ひと言で言うなら「混沌」

言い換えるなら「エキゾチック」「ジャングル」

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このコーラス録音と比べると

ビングとのセントルイス・ブルースはブルージーではあるものの

洗練されている

 

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歌詞

最後の最後、スキャットの後に歌われるワンフレーズ

and I'll love my baby 'till the day I die

だけが抜けている