瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】 JAZZ CLASSIC MASTERPIECES MOVIE MUSICALS 3枚目 ~ミュージカル映画の音楽繋がりで随分前のボックスを引っ張り出してきた~

引き続きハリウッド系の

しかも、1930年代のあまりなじみのない映画音楽を聴いてみよう

ブツは4枚組のジャズ・クラシック・マスターピース

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4枚の内訳は、ディスク1にビング・クロスビー

ディスク2にフレッド・アステア

そして、3、4枚目にムービー・ミュージカルズ

当時の映画の主題歌・挿入曲が収められている

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このシリーズ

ロバート・パーカーなるヒトが、SPレコードを驚異の技術で再録

というのが、売りだったように記憶しているけれど

ライナー等に記述なし

音源には、オプティカルサウンドトラックもあるようで

その辺りの詳細は不明

収録曲は1920年代終わりからのレアもの

でも、音はキレイです

 

順に聞いていきましょう

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① アル・ジョルスンの「マイ・マミー」より先にファニー・ブライスの「マイ・マン」

1927年12月の録音

歌詞を見ると、時代性なのか、ろくでもないDV男

でもマイ・マンなんですね

 

この①、②と、すごくゆったりとしたテンポ

 

③ あれ?これなんだか音悪い

と思ったら、シュシュシュシュシュと言う汽車のリズムが終始

ジャネット・マクドナルドはきれいな声だけれど

オペラチックな唱法で好みではない

 

③ ここでビンクロとデューク・エリントンの共演

過ごしやすそうなナンパなジャングルに

ゆったりとした時間が流れていくイメージ

リズムボーイズのコーラスが出てくるのは1分30秒を経過した後

コーラスだけでソロはないので、ビンクロの特定は不可
この曲でも使っている「パン!」は、ハリー・バリス?

⑤ モーリス・シュヴァリエ

全編英語だけれどもナマリまくっている1曲

それが彼のトレードマーク

⑥ 1932年のグロリア・スワンソンの歌

サンセット大通りのイメージしかないから高温できれいな声に驚かされる


⑦ 「42番街」は、サントラそのままなのでタップの音も入っている

前半は、ルビー・キラーだけ

終盤で喧騒と叫び声へ

その後、ようやくディック・パウエルが唄うがほんの少しだけ

5分40秒

 

⑧ ビンクロの「ラーン・トゥ・クルーン

よく聞くとポツポツ音あり

 

⑨ 他では聞かないメイ・ウェストの「妾は天使ぢゃない」

ハリウッド玉手箱には「気ままな男」が入っていて

この2曲があれば充分

って思えるような、そんな人

 

ウクレレ・アイクがウクレレで歌う「イッツ・オンリー・ア・ペイパームーン」

ナット・キング・コールと全然違うスタイルだけれど

これも好き
ここでは、ヴァースから歌っている

 


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シャーリー・テンプルサウンドトラック

 

⑫ エディ・キャンターは初めて聞くんじゃないかな

 

ジンジャー・ロジャースフレッド・アステアのデュエット音声となると

オプティカルサウンドトラック

レコードではデュエット曲していないから貴重

録音は車が出発する音で終わっている

 

⑮ ロジャース&ハマースタインのミュージカルは肌に合わない

ショウボートも一度見たきり

オープニングで歌われていたイメージの「オール・マン・リバー」

1936年のポール・ロブソン

音の広がりは良いとは言えないが、雄大な歌

 

⑯ 軽快なタップの音で入ってくるフレッド・アステア

ボージャングル・オブ・ハーレム」

ピアノがジョニー・グリーンの1936年のレコード録音

歌は、1分を過ぎてから

 

 

16曲のうち、オプティカルサウンドトラックは3曲

 

当時、CDは高額品

ゆえに、CD同士が当たらないようにスポンジが入っていました

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