瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ECHOS FROM THE COCOANUT GROVE / GUS ARNHEIM & HIS ORCHESTRA

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今年のCD今年のうちに

買ったはいいが、埋もれていきそうなCDチェックを

と聴いたのは年末だけど、なんやかやでまとめているのは年明け

 

【USA】TAKE TWO RECORDS TT410CD
          Ⓒ 1994
          四つ折り8ページのライナー (JIM BEDOIAN)

 

内容はガス・アーンハイムの1931年のラジオ録音集

ブツの発売は1994年

でも、未開封

日本のCDは廃棄しているのかな~?とてもじゃないが流通していない

外国の販売システムってどうなっているんだろう

 

bingcrosmycd.hatenablog.com

さて、このCD

こちらで取り上げるからには、もちろんビング・クロスビー入り

 

でも、収録は20曲中2曲とジャスト1割

従いまして、他の9割は知らないことだらけ

 

なので、4ページ分の解説を読み解くことに

ライナーによると、このホテル 

オープンは1921年、76のバンガローに400部屋、計画では1200部屋までに拡張

それだけのスケールのホテルに見合う娯楽施設は

ティールーム、パロットポーチ(なんだろう)、ジニアグリル(これも分からん)、ボーリング・アレー(通り?)、ビリヤードルームに映画館

そして、夜のエンターテインメントを提供するのがココナツ・グローヴ

舞台は、ルドルフ・バレンチノのシークをイメージしたモロッコ

1921年から25年までは、エイブ・ライマンのグループが演奏

このグループのピアニストだったガス・アーンハイムが自分の楽団として演奏をスタートさせるのが1927年の終わり頃

ビング・クロスビ―のリズムボーイズは、ポール・ホワイトマン楽団で人気が出た後に出演

ビングのソロの時は、みんな踊るのをやめてステージ周りに群がって聴いていたエピソードが紹介(このエピソードは、時代が下ったシナトラでも耳にするけど・・・)

ラジオは西海岸のローカル局で定期的に放送

このため、16インチのシェラック盤に吹き込み

おかげで、カタチを変えて現在も聴くことができる

  

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1曲目はオーケストラ演奏

アナウンスが被って

ロサンゼルスはアンバサダー・ホテル

ボールルーム、その名もココナツ・グローヴからお送りします

 

2曲目は、ジャック・スミスという歌手、このヒトは初めて

曲はビング・クロスビーでもお馴染みのジャスト・ワン・モア・チャンス

途中コーラスと絡んでババババとスキャット

 

3曲目はジョージ・グラムリッチとこれまた聞いたことがない歌手

この人は歌いあげるタイプ

 

4曲目はロイス・ホワイトマン

この女性、ポール・ホワイトマンとは親戚関係でもないが

リズムボーイズの一人、ハリー・バリスの奥さん

ビングとはこのCDでも共演しているし、正規録音も残している

 

5曲目は、リズムボーイズの曲なのに

歌うのは、これまた聞かないドン・ノヴィス

こちらも歌い上げるタイプの人

 

オーケストラ曲を挟んで、再びロイス・ホワイトマンが7曲目

 

8曲目は、デイブ・マーシャルと言う歌いあげるとうよりかは、引き伸ばして歌うような感じの人

これまた知らない

バックはスリー・アンバサダーズと言う3人グループ

 

このスリー・アンバサダーズはリズムボーイズの後に入ったように、ライナーには書いてある

そのうちの一人、ジャック・スミス(②)は40~50年代に有名になったジャック・スミスだ!なんて書いてあるけれども、やっぱり聞いたことがない

デイブ・マーシャル(⑧)もスリー・アンバサダーズの一人らしいが、ならば8曲目の表記の仕方はおかしいぞ

この人はバリトンを担当してビング・クロスビーの後釜を想定されていた様子

残るもう1人がジョージ・グラムリッチ(③)だが、この人はデータが余りないみたい

ライナーには、ロイス・ホワイトマンとともに写真もあるが・・・

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右から左へ誰それなんてことは書いていないので

誰かは特定できない

 

次はそのスリー・アンバサダーズとハリー・バリス

曲の最後で、パーンって決めがあるんだけれど、リズムボーイズの歌でも聞ける

ビングがやってるのかと思ってたけど、バリスなのかな?

 

10曲目はスリー・アンバサダーズの単独曲

 

三度目のロイス・ホワイトマン(⑪)に続いて、ハリー・バリスのソロ曲(⑫)

こちらでも歌の終わりで、パーン

 

14曲目は、ジョージ・グラムリッチのタイトル通りのキューバ風の曲

この曲調は合ってるかも

 

その後、ロイス・ホワイトマン、ジョージ・グラムリッチを経て

19曲目にしてようやく

本当にようやくビング・クロスビーが登場

正規録音もある「アウト・オブ・ノーウェア」

コマーシャル・レコードとは違って

たたきつけるような歌い方をしてるところもあれば

節の後に早口で何かを言っているところもあるといったように

自由度が高いのはラジオ録音ならでは

最後にはアナウンス

先程の曲はアウト・オブ・ノーウェア

まだまだココナツ・クローブからの中継を続けます

 

ラストの⑳は、スイートなオーケストラの演奏

そして会場内のざわつきがそのまま録音されている

ビング・クロスビーが歌いだすのは2分15秒から

バックには笑い声が入ってるけれど、ライナーによるとハリー・バリス

ロイス・ホワイトマンの話によると、自分が歌う時はいつも笑わそうとしていたみたい

しかし、放送用の録音でもお構いなしにやっちゃうところは

おおらかというか、適当というか

ライナーでは、ビングと『響け応援歌』で共演したジャック・オーキーが客席からがやじっているとのこと(映画は1933年)

たしかに、3分50秒辺りでロイス・ホワイトマンがジャック・オーキーと歌っている

 

 

 

 

その他

ライナーのメンバー紹介でフレッド・マクマレイがクラリネットをしていたと書いてある

まさか、あの俳優の?と調べると

ロサンゼルスで楽団に入って、とある(楽団名は出ていない)

彼は195センチの長身

ジャケ裏の集合写真で背の高いヒトを見るも

小さくて分かりません

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 2020/6/5 1,429(WOWHD)