去年発売のフィルコと同じく今回も音質はバツグン
2枚組で60トラックと大奮発
解説には曲ごとの言及がないので
ネットで確認しながらまとめていくことに
① チェスターフィールドのナレーションに続いてジングル
♪ いつの日か君に
「本日のゲストはテレサ・ブリュワーとフレッド・アステア」とのアナウンス
曲は律儀に放送順だけど、ここだけは1回目ではない
② 南太平洋からのこの曲はテイチク版にも入っているが、今回はすごく音が良い
③ こちらも上のテイチク盤に入っているが、またしてもきれいな音
今回のセピア盤は全体を通して良好な音質!
今まで買ってきたラジオ録音はなんだったんだ!ってレベル
④ リズメイヤーズとがっぷり四つ
このノベルティ・ソングは初めて聞く
⑤ ペリー・ボトキンのギターだけの歌い出しからストリングスが入ってと
正規録音と変わらないイイ仕上がり
⑥ テイチク盤に入っていた「フィート・アップ」や「ピッツバーグ、ペンシルベニア」と同じボブ・メリルのこれまた調子良い曲
オリジナルのミンディ・カーソンは時代が違えど、ポール・ホワイトマンの楽団で歌っていたみたい
⑦ ブギー調のゴキゲン・ソング
テレサ・ブリュワーの持ち歌だけど、ペギー・リーやビル・ヘイリーも
ペギーの歌はこちらに
我が家に唯一のビル・ヘイリーCDには、後年のデッカは未収録
⑧ ペリー・コモとのデュエット
知らない曲だと思ったけど、シンデレラの「夢はひそかに」
放送は1950年4月5日
ディズニー映画は同年2月15日公開
オリジナルではないけれど、こちらでリンダ・ロンシュタットが歌っている
ボーナスのスペイン語バージョンもリンダ
改めて聴くも印象には残らない
ボビー・マクファーリンのビビデ・バビデ・ブーが強烈すぎる
⑨ ペリー・コモにアーサー・ゴドフリーも加わっての3人で1903年の古い曲を
トレイ下のジャケット裏にはABCの3人の顔
⑩ ミルドレッド・ベイリーは、リズムボーイズのアル・リンカーの姉妹
でも、姉か妹かが分からない
ブランズウィックへの録音曲を二人で楽しげにデュエット
二人で歌っているところは ♪ We are in love
⑪ 1934年の曲
パティ・ペイジが放送の1950年にヒットさせている
⑫ 一緒に歌っているリンゼイ・クロスビーはデキシー・リーとの末っ子
1938年生まれとあるので12歳くらい
まあ、ご愛嬌かな
⑬ ボブ・ホープのデュエットが楽しいこの曲を、今回はベアトリーチェ・リリーと
これもボブ・メリルの曲
この録音では、歌詞はオリジナルから完全に離れてる
ビングは、♪ 来るのが分かってたらケーキを焼いてたのに
と、そのまま始めるんだけど
ベアトリーチェは、♪ 来るのが分かってたら紅茶を淹れてたのに
レモン?ミルク?なんて返して
そこから先は、ポロやらクリケットやらと、ネットに落ちてる歌詞とは全然違う
⑮ ヒルビリー・ソングならぬシティビリー・ソングとフレッド・アレン
♪ ホーマー・トレーシーはメーシー百貨店で働いて・・・
客にはたいそう受けているけど、ナニブン意味がわからない
⑯ 1931年の曲が1950年にリバイバル・ヒット
⑰ 『野郎どもと女たち』からの曲をダイナ・ショアとデュエット
⑱ パティ・ペイジの大定番曲
⑲ アステアとの1曲はヘンな曲
でも、1950年にはフィル・ハリスがチャート1位にしている
歌詞の方は、最初こそ ♪ 海辺を歩いてたら箱が流れてきて・・・
2番からはアステアはダンスを教えるし、ビングはベースボールがどうのこうのと
またしても、意味不明ゾーンへ
⑳ アーヴィング・バーリン作の『コール・ミー・マダム』から
というよりスタンダード
トニ・アーデンはキレイな声だ
二人、違う歌詞を歌うところも息ぴったり
㉑ 「夜は若く、君は美しく」
ビングはサラッと歌っている
㉓ 1950年のヒット曲でサッチモとエラもデュエットしている
㉔ レス・ポールとメアリー・フォードのヒット曲を本人たちと
なんとも言えない贅沢さ
㉔㉖ともにパティ・ペイジのヒット曲
月イチのディスコロヒアとしてパティ・ペイジを並行して聴いているところ
1950年代は日本だけでなく本国アメリカでも大人気と解説にあったけど
実感!
㉗ 一転して、ビング昔の持ち歌から
㉘ イギリスの民謡「海賊船」
ガイ・ミッチェルによって1950年にヒット
キャス・カウンティ・ボーイズと
そのままボーイズと㉙
こちらはアメリカ民謡
キャス郡はミズーリ州かと思ったら、全米の8州に同名の郡がある
アコーディオンのフレッド・マーティンがテキサス州のキャス郡だったことが由来
ビングとは、1954年に「ユ・オールカム」を正規録音している
㉚ オリジナルは息子ゲイリーとの1曲
とは言え、あまり印象にない曲
オープニングでテレサ・ブリュワーが、ゲイリーと歌うの?
いや、ボク
なんて軽いジャブをかませてからのスタート
途中、テレサはゲイリーっぽく力んだ歌い方に
観客は大受けするも、正規録音のゲイリーは終始ステディに歌っている
ゲイリーは力むイメージで定着してたのか?
ラジオ録音ならではの楽しい1曲