瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ブルー・ハワイ ~保存盤のつもりで20年近く未開封、日本盤には音だけじゃないライナーの楽しみも~

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【日本】ユニバーサルミュージック株式会社 UCCU-9006

    六つ折りの解説(山内雄喜)・歌詞

    2,233円(税抜)2,345円(定価)

    紙ジャケット仕様

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ジャケット裏は、そのままにサイズダウン

英文解説なんて読めやしません

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右上のレコード番号もそのまま再現

右下のCD品番とダブルナンバーみたいな様相

 

裏面からの巻き込み&写真の忠実再現

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涼しいところから帰ってきたら、こっちの暑さに参ってしまう

予定のない祝日には朝からダラダラしているだけ

さて、何か聴こうか(と、聴きだしたのは先月上旬)

ふと、暑いんだったらビンクロのブルーハワイ?

オーマガトキの2枚組に全曲入っているからと

紙ジャケット仕様のブルー・ハワイは保存用

ゆえに未開封を続けてきたが

エルヴィスのベアーファミリーによると違う音源が収録されている?

 

開封して聞いてみると

本CDの「ブルー・ハワイ」は映画オリジナル時の1937年モノ

となると、クマ家族のブルー・ハワイは何だったんだ???

と言う問題はさておき

この機会にしっかりと聞いておこう

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解説は、お馴染みの青木啓先生ではなく山内雄喜

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ハワイアン視点での解説が今までにない新鮮さ&素晴らしさ

それに、ビンクロのデッカレコードへのハワイアン関係の録音一覧!

こんな労作も掲載

20年前の日本盤は、しっかりと作られてたんだな~

 

紙ジャケット仕様でのCDの復刻は12インチのままに全12曲

全体通して聞いてみて

ビンクロのハワイアンって

ブルー・ハワイとスイート・レイラニしか記憶に残らない?

 

実はビンクロのハワイアン、

ティールギターの音が妙な奥行があって気持ち悪いなぁ

っていうのがファースト・インプレッション

それが、あまり聞いて来なかった原因

 

一聴、このCDは1曲目のブルーハワイから

気持ち悪くならずに、落ち着いたギターが鳴っている

何でもかんでもステレオにする時代には疑似ステレオ

いわゆるエセステまでもが流行ってたみたいで

中古で買ったレコードは、そのバージョンだったのか

① ここの、スティールギターは良い音色を再現

バックはラニ・マッキンタイヤ

 

② ビンクロがハワイ旅行に行く前に録音した(1936年7月の録音)

ディック・マッキンタイアとの1曲

彼は前曲のバック、ラニ・マッキンタイヤのお兄さん

(1902年生まれ、ラニは1904年生まれ)

カントリーのイメージが強いスティールギター

実は彼らからの影響とのこと

 

③ 前曲と同じ日の録音、バックもディック

発音はアロハ・オイ

④⑤ この2曲に⑧スイート・レイラニにを加えた3曲が

作者ハリー・オーエンスの三部作とのこと

さすがの視点!山内雄喜

どちらもディックとの共演(1936年、1939年)

 

⑥ 1940年ディックとの録音

と、マッキンタイア兄弟とのどっちの録音か控えてきたけど

ジャケット裏には、ちゃんと記載がありました

上の5曲はディック

A面では、このようにまとめてあるのに

B面では、何故かラニの3曲が個別に表記

 

レコードではここでサイドチェンジ
⑦ 1936年ディックとの録音はハワイ訪問前

 

⑧ ブルー・ハワイと並びベスト盤に必須のスイート・レイラニ

ラニ・マッキンタイアとの録音

愛娘レイラニの誕生を祝して書かれた曲

ほう、ラニの娘だからレイを付けてレイラニなのか?

ハワイの子どもの名前はそんな法則があるのか、と検索すると

芸能人の子どもの名付けはハワイ語の意味

と、そんな情報しかヒットしない中

ハタと気付く

レイラニは、作者ハリー・オウエンスの子どもだった

 

続く⑨⑩の合わせて3曲がラニとの録音

(ジャケットは上の3曲は・・・って表記じゃない)

そして、3曲ともハリー・オウェンス作

⑩なんて、書いた年の1937年に録音してる

 

1940年のディックとの録音⑪をはさんで

 

⑫ 最後に1曲だけオーケストラとの録音

バックはハリー・オウエンス

でも、彼の作品ではなく、ラニ・マッキンタイヤが作詞で協力している

 

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レーベルはLPレコードを模している

 

2003/03/26 ジョーシン 三ノ宮店(2,345円)