瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ビングと世界めぐり LATIN,IRISH SONGS

前回、記事にした映画「三人の騎士」の劇中歌が3曲入っているコチラを
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と言っても、単体のCDではなく

6枚組の1枚

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【日本】MCA ビクター MVCS-23~28
             ⓟ1996

              セット全部を網羅した77ページの歌詞、解説(青木啓)付き

このため、それぞれのCDには、二つ折りのジャケットのみ

裏面は白紙

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収録は、英題にあるようにラテン①~⑯とアイルランド⑰~⑳の20曲

f:id:derbinglejp:20200603185239j:plainアンドリュース・シスターズが離れているなぁと見ている

ラテンが終わる⑯までは1939年からの録音順

録音年はリセットされて、⑰からのアイリッシュ

アイリッシュは4曲だけだけど、なぜか録音順でない)

 

【メキシコ】

コーラスがバックを奏でる中、ビンクがイヤッフーと楽し気に叫んでる①からスタート

サビではスペイン語も飛び出して、すごくキャッチ―

この曲をタイトルにしたペギー・リーとの編集盤も楽しい

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キューバ】バックのトランペットが哀愁を醸し出す中、1番をスペイン語で歌い、一層雰囲気が盛り上がる②

【ブラジル】カルメンミランダから教えられた③

そのカルメンの歌はこちら

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⑤ここで三人の騎士、でも、青木先生の解説は三人の紳士となっている

キャバレロは、騎士だったけど今は紳士になってるヒトを指すらしい、さすが!

 

⑥〜⑨の4曲は、ザビア・クガートと1日で録音

この共演、最高!

1枚で、まとめて聴けるのはありがたいし、バラさずに固めておいてあるのもイイ!

細かく見ていくと

⑦55秒のイントロで期待が高まる、さすがクーギーといったところ

⑧哀愁漂うロマンチシズムに酔いましょう

⑨こちらも3人の騎士からの曲、ベスト盤にも収録されるほどの名曲

 

⑪〜⑭の4曲はバンド・ダ・ルアとの共演で、こちらも1日で録音

⑪ビングが英語で歌った後、バンドがポルトガル語で歌い、再度ビングが英語詞に

⑫こちらもビングが英詞を最初に歌い、次にバンドがポルトガル語、再度ビングが英詞

⑭ このディスクではBingビングの歌から入っているけれど、

本当はバンド・ダ・ルアのポルトガル詞から歌われている

それはこちらに収録

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日本盤は、なぜカットしてあるか不明

ポルトガルスタートの方が断然カッコいい

どちらとも(当たり前か)最後をオッレ!で閉めてそこもカッコいいぞ

 

さて、17曲目からはアイルランドの歌 

⑰と⑳の「イニスフリーの島」は映画「静かなる男」で使われたとの事

映画は、10代の頃に1回見ただけなので歌の印象まではない

⑲ 解説によるとタイトルの ”シレイラ" は、棍棒との事、勉強になります

途中の掛け合いも含めて勇ましい歌

⑳ 前曲とかわって美しい歌で締めくくり

 

白色トレーにディスクはオレンジ

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アンドリュース・シスターズとのラテンフレーバーものももちろんすごく楽しいんだけれど、本物のプレイヤーとの共演は別格

その共演が、まとめて収められているこの日本盤の価値は高い

しかし、この6枚組のセットは高くて当時は躊躇

今ではヤフオクで安い時は1000円位で出てる

 

少しフクザツ