瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】THEIR COMPLETE RECORDINGS TOGETHER / BING CROSBY AND THE ANDREWS SISTERS

先の音楽自叙伝を聴いていると
やっぱりこのコンビは、イイな~
という流れで、今回はコチラ
 
【USA】MCA RECORDS  MCAD2-11503
             ⓟ&Ⓒ 1996
             2枚組

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           RESTORATION : STEVEN LASKER
             ホッチキス留めの20ページのライナー( JOSEPH F. LAREDO )、
     ディスコグラフィカルデータ

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タイトル、シールにもあるように

彼らの録音を失敗テイクも含めて漏れなく収録

1996年当時、ファースト・タイムとあるけど

その後、増補盤や改訂盤が出ているわけでもないので

最初で最後(今のところ)の完全盤

 

1938年にミリオンセラー「素敵なあなた」を出したアンドリュース・シスターズとビングは1939年に初共演

ライナーによると、その時、姉妹は凄くナーバスに

マキシンは後のインタビューで「どうやって神さまに会えばいいの?」と語っているくらい

キャリアが10年違うこと、ビングがすでに大スターだったからかな

 

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CDは、その1939年の初共演から録音順に46曲、その後に別テイク7曲がまとめられています

 

それでは、1枚目から

①姉妹がまず歌って、いよいよというところでビングが登場

②も同じ流れ、姉妹がお膳立てして真打ち登場!

姉妹のソロはこのこの頃からパティなのかな?

ジョー・ベヌーティの楽団がバック

両曲ともに彼のヴァイオリンソロが入ります 

 

この後4年開いて③になりますが

マキシンは「ビングがドライブ感のある自分たちのスタイルを嫌がったから」ではと回顧録に記しているけど・・・

ライナーでは、そもそもリズムボーイズがドライブしてるグループだし、曲単位で見ても、ミルス・ブラザースとのマイ・ハニーズ・ラヴィン・アームなんてドライブの極み

パティも、「ビングもリズミック・ドライブを気に入っていた」と

個人的には、何年もの録音をまとめて聞いてるからか、息ピッタリにしか思えない

今回聴いていても、②と③の間に4年の開きがるとは思えない

実際は、ビングは映画の撮影があるから西海岸(ハリウッド)へ、姉妹は東部に残ったから、一発録音の方法の当時では物理的にムリだったよう

再び顔を会わせるのは姉妹がユニバーサル映画「スウィングタイム・ジョニー」の撮影でハリウッドに来たことから

 

③は、ビングから始まる

ビングが声を落とす " lay that thing down before it goes off and hurts somebody " の箇所はアドリブとか

この曲といえば、音楽自叙伝のところでも書いたように登川盛仁のカバーがカゲキ

 

④は他では聞かない

こちらもビングからスタート、前半からバックコーラス

ハモりがあってがっぷり四つの貞操を示す

 ③④ともにオーケストラはアンサンブルのみでソロ無し

  

2日後の9月29日にはクリスマス用のおなじみの2曲⑤⑥

 

9ヶ月後には、ジョー・ブシュキンの曲⑦

ビングが1番を、スピードアップして姉妹へ

ピアノが煽る煽る

⑧は、ルイ・ジョーダンの曲

イントロのサックスからビング、姉妹ともにスロー

こちらも途中から加速して、最後はスローで

 

1ヶ月後の⑨は、ビングからスタート

姉妹からスタートするラテン風味の⑩は、ディズニーアニメ「三人の騎士」から

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⑪ビングの未公開映画で、曲もあまり聞かない

姉妹が1番を、2番はビング、3番は2組で

クラリネットソロに導かれてビング、姉妹、ビング

ビングの掛け声でピアノがスウィング、2組で

これまでは、録音から2〜3ヶ月後にレコード発売してたのに、この2曲は11ヶ月後

この時期だと終戦のタイミングが関係?

 

⑬ビングから始まるけれど、鼻声?でビングに聞こえない

⑭同日のこちらも鼻声だ

 

⑮1970年代中頃まで未発表 

楽しい曲なんだけど、途中の早口の掛け合いがダメ?

⑯こちらは4年経ってレコードに

その裏面は、CD2枚目の①

こちらも違うウエディング・デイ

  

終戦後の1946年5月の録音、発売も2ヶ月後に

心なしかゆっくりドライブしているようなルート66

この歌詞覚えてると映画「怒りの葡萄」を見るときに復習できる

⑱こちらの方がスピード感もバッチリのラテン

こちらがA面なのは、そのため?

 

また10ヶ月開いて⑲

今度は、ディック・ヘイムズも加わっての「あなたより上手」合戦

最後は、yes we can

⑳も同じ3組

映画「バンドワゴン」でもアステアが何人かで歌っていたけど、大人数が似合う曲

 

コパカバーナという映画の曲のようだけど、サム・コスロウ?

これは、映画会社の名前?聞いたことない

㉒こちらは、ビングも出ているヴァラエティ・ガールから

映画では、アラン・ラッドとドロシー・ラムーアが歌っている様子

 

㉓ ♪「これはトレイン・ソング、でもアチソントペカでもチャタヌーガ・チューチューでもない 」と始まるこの曲は他では聞かない

B面は、ビングのソロ " The Star-Spangled Banner "

 

㉔㉕アンドリュース・シスターズも特別出演の南米珍道中から

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のどかな㉖㉗は他では聞かない