とてつもなく安い値段で落札CDの1枚
帯見る限り、ヤッツケのベスト
が、フレッド・アステアがデッカに録音した全19曲が
1枚に収められているスグレモノ!
なのに、解説にはキャップレコードの録音で締めくくられているなどと
いい加減
パーソネルも載っていない解説には
ディスコグラフィカル・データなんて当然期待できない
ネットから引っ張て来ると
収録はクロノロジカルでない
順番グチャグチャで、日本語解説では、
英文解説にはないトラックナンバーをわざわざ併記
ま、そこはガンバってそうだけど
元々の英文解説の間違いをそのまま訳してるところもある
スイングホテル⑥での女性パート
マージョリー・レンハートって誰?
映画では、マージョリー・レイノルズが演じてるヒロインを
マーガレット・レンハートが吹き替えてる
合わせて正解なのか
他にもヘンな翻訳
ゲイ・ディボース、共同被告になるの?商売になるのか?
キャピタル・レコードってカタカナもどうなのかなぁ?
それはそうと収録順
1曲目はビンクロとのソング・アンド・ダンス・メン
やっぱり、楽しく華やかなこの曲を
オープニング・チューンにしたかったのかと
トラックリストを見ていて
ハタと気が付く
コレ、ABC順やん
しかも、定・不定冠詞もひっくるめてる
なんじゃあ、こりゃあ
しかも、Oをカウントし忘れたのか最後の2曲にしているし
酷すぎるぞ、ユニバーサル・ビクター
と、いうことで今回はクロノロジカルに聞いていこう
これ、メンドくさい極致
昔のCDってプログラム再生ってあったけど
今のはないな
まあ、使った記憶は無いけれど
まずは、
1941年9月10日 コール・ポーターの『踊る結婚式』からの4曲⑫④⑪⑬
⑫ SO NEAR AND YET SO FAR
日本語の意味は「できそうだけれどもできない」
君とはうまくいきそうだけれどもいかない
アステアはヴァースから
♪ My condition is only so-so
ってのが、ちょっとオモシロイ
④ dream dancing
この曲は、ヴァース無し
トニー・ベネット&レディーガガに収録
⑪ since I kissed my baby goodbye
ザ・デルタ・リズムボーイズとの共演
ボーイズだけのコーラスもある1曲
⑬ The wedding cake walk
こちらも、ザ・デルタ・リズムボーイズとの共演だが
ウエディング・ケーキとケークウォークをかけた1曲
ケークウォークってダンスがあったと調べると
起源はミンストレル・ショーだけど
モンパルナスでも流行ってた様子
オスカー・レヴァントが弾いている
1942年5月27日録音は『スイング・ホテル』の3曲⑥⑰⑤
Bing's Hollywood として編集されたLPはアステアのソロは割愛
ここにはビンクロのソロは収録されていないが
デュエット曲は収録
⑥ I'll Capture Your Heart
特にテイクが違うとか、バージョンが違うとか、そんな事は全くもってないんだけど
これを入れなきゃコンプリートは名乗れない
でも、名乗りもしていない
秘すれば花 なのか
⑰ You are easy to dance with
バージニア・デイルを相手に歌い踊るシーンで使われていた1曲
⑤ I can't tell a lie
カツラもそのままのバロック風チューン
2ヶ月後の1942年7月26日録音の3曲⑮⑦②
リタ・ヘイワースとの『晴れて今宵は』
映画自体の記憶がほとんどないので
初めて聴く気分
スタンダードにはなり得ないかな
伴奏は、ビンクロ専属っぽいジョン・スコット・トロッター
⑮ wedding in the spring
⑦ i'm old-fashioned
スタンダードになりえないと書いたものの
かなりのカバーあり
コルトレーン?ブルー・トレインで演ってるのか
気になるけど持ってないもんな
カサンドラ・ウィルソンのブルー・スカイズ
これはベツモノになっている
② dearly beloved
翌日の7月27日にも3曲録音⑯⑲③
⑯ you were never lovelier
アステアがじっくり静かに歌う
とても、アステアチックだ
⑲ On the beam
♪ I'm like the B-19
何?録音は戦争中
1930年代後半から導入された重爆撃機がヒット
ダグラス社の試作機のようだけど、知名度としては一般的だった?
③ Doing the shooting George
ショーティ・ジョージ・スノーデンの発明したダンススタイル
それが、ショーティ・ジョージ
それをやろうと言う歌なんだろうけど
なにぶん、映画の記憶が薄い
2年以上間が開いて、1944年12月の録音⑧⑭
オールスター映画『ジーグフェルド・フォリーズ』では
アステアの出番は3曲のみ
『ザッツ・エンタテインメント』で見たジーン・ケリーとのダンスシーンは
歌なしだったので、他の2曲ということか
この映画は記憶にないどころか未見
⑧ If swing goes I go to
軽快で楽しいナンバー、さすがオールスター映画(見てないけど)
⑭ this heart of mine
こちらは、しっとり調
1945年7月録音の2曲⑱⑨
⑱ one for my baby
こちらも未見の『青空に踊る』から
世間的にも、映画は完全に忘れ去られているだろうに
曲だけが残る
シナトラのイメージが強すぎるけど、アステア・スタイルもイイ
⑨ Oh my aching back
カップリングされているコメディー・タッチの曲
これも同じ映画?
検索をかけてもなかなかヒットしない
検索のヒントにもなる作詞作曲のクレジットを載せないのは
正規版CDとして許されるのか
そしてようやく登場する『ブルースカイ』からの2曲
1946年7月録音
① A couple of song and dance man
まあ、ABC順でなくても1曲目に配置したくなる楽しい曲
⑩ Putting on the Ritz
何も言うことはない名曲
ディスコグラフィーでは2回録音?
もちろん、どちらか分かるはずもなく
検索していると
TACOなる人物の動画がヒット
スリリングの要素を全て抜き取って歌は続く
間奏では、これまたスリリングさのかけらもない
軽いタップを軽く見せて
最後は、なぜかジーン・ケリーの
ガッラダンス〜
時代ってオモシロイ
レーベルは統一ツートン
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