瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ビングのスタンダード・ヒッツ ~ ビング・クロスビー大全集からの1枚 ~

前回のホリデイ・インで噴出したイースターパレードの謎

ボヤっと聞いてきた中には、すでに収録されていたりする?

このヴァージョンは「いつもの」

bingcrosmycd.hatenablog.com

ここにも入っていたはず・・・

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こちらは、10インチアルバムを「イメージ」として使用

そのため収録は、ジャケットに記載8曲のうち2曲のみ

でも、全20曲の大盤振る舞い

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6枚組の1枚目を

テーマソングの ① 「いつの日か君に」でスタートする

心憎い選曲は、安心の青木啓印

 

ラストにバックでギターが鳴っている1945年

この曲の3回目のスタジオ録音

耳を澄ますとチリチリノイズ

 

② I surrender dear

ブランズウィックのイメージだけど、収録は1939年のデッカ録音

間奏はブランズウィックのイメージ踏襲

 

③ wrap your troubles in dreams

前曲に続いてブランズウィックのイメージ、口笛も踏襲

 

④ Red sails in the sunset 夕陽に赤い帆

ヴァースから歌っている

 

⑤ The way you look tonight

『有頂天時代』の1曲

細君ディキシー・リーとのデュエット

ディキシーは丁寧に歌っているもののカタイな〜

本職でも無いしね

その分、ビンクロの余裕綽綽振りが際立つ?

でも、ジンジャー・ロジャースもこんな感じかな~

 

⑥ Basin Street blues

こちらは本職のコニー・ボズウェルとのデュエット

コニーが歌っているバックで

ハミングともスキャットとも言えない

適当に歌っているようでいて絶妙なビンクロの合いの手が最高

ミス・コンスタンス?

コニーへの呼びかけ?

 

相性抜群のコニーとのデュエットはこの曲に限らず魅力的

 

⑦ Stardust

こちらも、ブランズウィック盤と同じような仕上がり

 

⑧ easter parade

ビンクロのイースターパレードはこのイントロで始まるもの

これじゃないとやっぱり、うん?ってなる

ということで、先の『ホリデイ・イン』の出自は不明のまま

 

⑨ White Christmas

「いつも」のイースター・パレードの後は

「いつも」じゃないホワイトクリスマス

あれ~、三鈴無しの1942年オリジナルじゃん

解説にもキッチリ1942年の録音日が書いてあるな~

あまりにもサラッと書いてあるので記憶になかった?

CDの発売年は1996年

本国アメリカにオリジナル録音をいくら要求しても1947年の再録音が届く

と、嘆かれていた青木先生のコメントはいつのタイミングだったんだ?

 

⑩ 友なるイエス

これはスタンダード?

ある意味、スタンダードの中のスタンダード?

讃美歌だよね?他のCDには入っていないよね

 

アイルランドの子守唄

解説読むと、こちらも1944年オリジナル

これも再録ばっかり収録されていたように記憶しているけど

思い違い?

イントロの音を聞く限り

いつも聞いてるのと同じ?

1分過ぎの ♪ My Motherを、ミ・マザーと歌ってる?

その後の歌詞も少し違うような違わないような・・・ 

2分50秒、最後のララバイがすごく長いような・・・

 

⑫ 思い出の中に

コレもスタンダードになるのか

他の歌手が歌っているのもあんまり聞かない

ビンクロのCDにも収録されている記憶がない

タイトルになってるコレはレア盤ゆえ?

 

⑬ I can't believe that you are in love with me 恋のため息

イントロからカーメン・キャバレロの存在感のあるピアノが終始サポート

 

⑭ on the sunny side of the street

「日向の道で」ではなく「明るい表通りで」

ライオネル・ハンプトンのビブラホンが終始サポート

歌の掛け合いでは、ビブラホン叩いてない

 

⑮ Harbor lights 港の灯

ティール・ギターが特徴的なハワイアン

オブリガートのほか、ソロまであるのに

演者の記載なし、誰なんだろう

 

⑯ Secret Love

ちゃんと聞いてみると、控えめだけれども

バイオリンのオブリガード、ソロが素敵な1曲

 

⑰  SOUTH RAMPERT STREET PARADE

音に奥行きを感じるのは、1950年代の録音だから?

 

⑱ Down By the River ならぬ Down By the Riverside

息子ゲイリーとのデュエットだけど、他では聞かない?

 

⑲  君はバージニアの太陽

と、これまた記憶にない曲

レイ・ブラウンならぬレス・ブラウン楽団と

 

⑳  More Than You Know

オルガンが鳴り響くゆったり流れる4分15秒

 

以上の20曲は厳密には録音順ではないけれど

①から⑦までが1930年代

⑧から⑭までが1940年代

⑮か⑳までが1950年代と

音的に違和感なく聞ける選曲

 

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今回が大全集からの3枚目

 

【CD】ホリデイ・イン ~ 今さらスイングホテルでもないのかな ~

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【日本】

ユニバーサルミュージック合同会社 UCCU-45108

2024年1月17日発売

ホッチキス留め8ページ

解説(東端哲也)、歌詞・訳詞なし

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「生誕120年&キャリア100年」を記念する名盤セレクションとして

12枚一挙発売のユニバーサルミュージック

当初の予定は去年の11月?

昔は1904年となっていたビンクロの生誕年も

今では1903年が定説

120年はそうかな~と思うけど

デビュー100年の1924年(1923年?)は何の年?

レコード吹き込みなら1926年だし

2ページにわたる解説にも

「1925年に大学を中退してプロになることを決意」とあるくらい

その後には「1976年には芸能生活50周年記念コンサートを行う」と書かれているから

なおさらハテナ

帯の惹句に拘らないなら

この解説はコンパクトにまとめられながらも

誤りなく書かれている

参考資料としては、ベスト盤のライナーノーツとあるが・・・

こんなに充実した解説があったのか(多分スルーしているCDだ)

青木啓先生で覚えた頭では

録音数としては、正規録音1,800曲

ラジオや映画を加えると約2,700曲だったはず

5,000曲って・・・・

まあ、多い方が嬉しいけど

 

さて、本作のCD

オリジナルのタイトル "HOLIDAY INN" を、そのままカタカナに

CDのタイトルとしては、それでいいかもしれないけれど

帯に書く映画は『スイング・ホテル』にしないとね

帯裏を読むと、映画で使用された「歌唱曲」とある

今は、こんな言い方?をするんだろうか

BGMとして流れている「挿入曲」ではなしに

本人たちが歌っているんだから、「歌唱曲」?

スタジオ・アルバムとも書いているのに

背表紙には " ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK "

これはイツワリだ

 

「名曲、請負人アーヴィング・バーリン」のホワイトクリスマスは

「今作がはじめての録音となる貴重な作品だ」と、あるにもかかわらず

そのホワイトクリスマスは、1947年録音と再録盤

青木啓先生の時代には

いくら嘱望しても、オリジナルの音源は送られてこなかったと記憶しているけれど

21世紀になってからのアメリカ盤のベストでは

オリジナルの1942年録音を収録

日本では未だにコッチ?

 

帯には12曲のトラックリストがあるけれど

「オリジナルジャケット」に拘りすぎて

そのホワイト・クリスマスが漏れて

8曲入になってしまっている

ココはオリジナルを謳うなら12曲入りのSPアルバムにすべき(左)

手本にしているのは、1949年の10インチレコード

6枚組のSPアルバムなら、収録順もCDと同じ

ジャケットデザインもこちらにすべきなんだろうけど

裏面が何もないからかな~

ライナーの裏面はコレが良いけど

CDケースの裏面は独自デザインの方が良いよね

曲を確認するのに、ライナー開かないといけないなんて

非常にめんどくさい

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CDは、12曲31分28秒

音自体は、1年前にさんざん聴いたからサラッと聴いていこう

 

アブラハム

改めて調べると

現在、2月の第3月曜日は大統領の日として祝日

でも、それが決まったのは1968年の連邦議会

その前は州によって様々

映画ができたタイミングでは

2月12日がリンカーンの誕生日

2月22日がワシントンの誕生日

間にヴァレンタインを挟んで

劇中では③②⑥の順番

 

さて、サラッと聴いていくうちに

④ で問題発生!

こんなイントロのイースターパレード、聞いたことがない

違和感だらけのスタート&途中も違いすぎる~

時間を見ながら聞いてみると

歌が始まるのは25秒から

今まで聞いてきたイースターパレードは9秒からの歌

ふんだんにあった間奏も無くなって、2分10秒で終了

ディスコグラフィーを見ても、テイク違いがあるように書いていないし

クロノロジカルにもワンテイクしか収録されていない

間奏が冗長だから編集?

イヤイヤ、ボーカルが違う

正規盤じゃなかったら、ラジオ録音からとってきた?と想像できるけど・・・

 

その後は、シンクロで聴いていくも違いなく

④だけか~

とサラッと聴きが継続

このまま終わるのかと思いきや

1947年録音と記載のTr.11 が三鈴なしのオリジナル!

わざわざ書いてコレ?なんのこっちゃ!

「1947年録音が聴きたくて買ったんだ~」とクレームしたら返品可?

それとも事故盤になって、作り直したり・・・

そうなると貴重だと思うのがコレクター心理

 

いずれにせよ、④⑪のこのヴァージョンでの12曲は「世界初」

 

高音質仕様

劇的な違いは感じない

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2024/1/25 HMV(1,980円)

【SPレコード】IRVING BERLIN'S Blue Skies ~ アメリカ・デッカのオリジナル・アルバム ~

今となっては、いつ見て

いつから聴いているのかレベルのブルースカイ

本国デッカのSPアルバムはヤフオクで入手

爆安という訳でもないが

状態はまずまず

何より文句カードが嬉しい

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【USA】

   DECCA  背表紙には ALBUM 481

                  表紙の方は ALBUM NO.A-481

   5枚組

 ホッチキス留め16ページの文句カード

 

SP時代のアルバムは立派

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表紙の裏には2人の写真

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10曲が " 10 SIDES - ○ " のように印字されているので

順番は分かる

さて、これは何の順番?

シーン順ではない

CDに踏襲されている訳でもない

 

それでは、1枚目のA面から

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ALBUM NO.A-481 の上に (L 4230)

刻印は L4230A 

これがマトリックス、1946年7月18日 ロサンゼルス録音

レーベル下部の 23646A は不明

シングルの番号?

 

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1946年7月24日ロサンゼルス録音

ディスコグラフィーによるとテイクC

テイク番号なしでオルタネートとされているものも記載

ディスクの刻印は WL4247T13C と単純ではなく謎

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こちらは、テイク違いの記載はないが

なぜか KL4231T4A 

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両面とも1946年7月18日 ロサンゼルス録音

B面は素直な刻印

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3枚目も両面とも1946年7月18日 ロサンゼルス録音

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刻印もシンプル

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4枚目A面は1946年7月18日 ロサンゼルス録音

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B面は1946年7月24日 ロサンゼルス録音
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5枚目には、フレッド・アステアの2曲

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1946年7月18日 ロサンゼルス録音

アステアの録音日は分からないけど

番号から見て、同じタイミングかな

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この映画で作られた曲には「フロム」

以前からある曲には「フィチュアード・イン」

 

アルバムの裏面はとてつもなくソッケない

その分、文句カードはキレイ

日本とは紙質が違うのか、良好な状態が保たれている

表紙は青空

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これを見ると、5桁の23646などは固有の番号

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1ページで解説

冒頭、アステア=バーリン=クロスビーをABC順にしてしまったので

チェスターフィールドにお詫びしている

alwaysa buy Chesterfield ってフレーズで広告打ってたことへの配慮かな

個人的には、雑誌からの切り抜きをポートベローで買ったのに

カラーコピーだったという苦い想い出が甦る

ちなみに、チェスターフィールド提供のラジオ番組は1949年から

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ここからはイメージカット入りの歌詞

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かごの中の怪獣やん

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アステアとの1曲は、アドリブ的なセリフのやり取りも書き起こされている

というか、最初にコチラありき?

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以後、2ページずつの3人の紹介

順番はCから

代表的なアメリカーナとして、ホットドッグの次にブリーチャーズ?

屋根のない観覧席のこと?

映画でみる、子どもの野球を家族が見守る構図?

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エイブ・ライマンの兄弟マイクは初めて聞く名前

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子ども版シラノ・ド・ベルジュラックを演じたとあるも

シラノ役はアデル、なんとアステアはロクサーヌ

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最後に広告、本体には値段の表示がないから資料的に貴重?

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2018/10/10 ヤフオク(4000・1060)

(2月18日到着)バーンスタインのラプソディー・イン・ブルー。DVDはCDとは違う録音

本編90分特典14分

CDより長い録音時間

しかも、何より映像がある

なのに 1枚1,980円

この値段でいいのかDVD!?

今までは全然買ってこなかったけれど

今年に入ってよく買っている

今回のブツは

ラプソディー・イン・ブルー

オスカー・レヴァントで燃え上がったけど

そもそもは、レナード・バーンスタイン

買ったのは高校生

もう40年ほど前になる

ひたすら聴いた

そのバーンスタインのDVDを発見

ロサンゼルス・フィルとやってたものの映像?

いやいや

全然違うじゃないか!

ならば、買わねば

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今回は、ちょこっとクーポンのあるジョーシン

送料無料にするために

前から気になっていた

ウェストサイド・ストーリーのメイキングも

 

1,663×2-381

 

(2月5日到着)持ってなかったブライアンをゲット

ビーチボーイズはほとんど持っていないけれど

Brian Wilsonはほとんどあるんじゃないのかな?

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このたび、機会を逃していたソロ作品が未開封で出品されたので

競ることもなく、めでたく落札

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おお!「10,000字解説:萩原健太

これはラッキー

 

(550・350)

(1月29日受取)入荷日未定だったクリスマスがすぐに入荷

何故か、クリスマス・フィーリングのみ在庫無し

もしかしてメーカーも品切れ?!

 

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などということもなく

すぐに到着

 

クリスマス以外は見慣れたジャケット

でもコレ、顔色悪くない?

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先日到着したものと合わせると壮観!

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(1980×6-1575)

 

2023年のまとめ

正月休みにするはずの昨年のまとめ

年々、ズレてくる

CD入手は49タイトル62枚(97,298円)

その他のモノはレコードも含めて112タイトル(126,593円)

正月にレコードプレイヤーをセット

これまでは、メモラビリア的、先行投資的だったレコードも

CDのほうに合算させるべき?

基本的にはビンクロのレコードだけだったのが

10月から突如出現したReiもレコード買っちゃったし

そんなこんなのレコードをその他のモノから抜きだしてみると、

22タイトル(27,555円)

 

この流れで見ると

CD部門は音楽でRei

プログラムは映画でDECOになるんだろうけど

ビンクロ・ブログなので

CDはコレ

bingcrosmycd.hatenablog.com

ちゃんと聴いてるのは、Holiday Inn の1枚だけだけど

サウンド・オブ・イエスタイヤ―とは異なるラジオ録音も収録の

絶対ハズセナイ・セピア盤

 

プログラムからは、コレになるかな

bingcrosmymovie.hatenablog.com

我が道を往くのチラシも、入手しにくいモノだけど

デザインすら初見のコッチの方が

ブサイクさかげんも含めて思い入れ強し

 

その他のものは、1点じゃないけど完全に活性ニゴリ

アルコールライフの分岐点になる年かも