瓶具黒墨のCDは玉石混交

ビング・クロスビーのCDコレクションを整理を兼ねてアップしています

【CD】ホリデイ・イン ~ 今さらスイングホテルでもないのかな ~

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【日本】

ユニバーサルミュージック合同会社 UCCU-45108

2024年1月17日発売

ホッチキス留め8ページ

解説(東端哲也)、歌詞・訳詞なし

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「生誕120年&キャリア100年」を記念する名盤セレクションとして

12枚一挙発売のユニバーサルミュージック

当初の予定は去年の11月?

昔は1904年となっていたビンクロの生誕年も

今では1903年が定説

120年はそうかな~と思うけど

デビュー100年の1924年(1923年?)は何の年?

レコード吹き込みなら1926年だし

2ページにわたる解説にも

「1925年に大学を中退してプロになることを決意」とあるくらい

その後には「1976年には芸能生活50周年記念コンサートを行う」と書かれているから

なおさらハテナ

帯の惹句に拘らないなら

この解説はコンパクトにまとめられながらも

誤りなく書かれている

参考資料としては、ベスト盤のライナーノーツとあるが・・・

こんなに充実した解説があったのか(多分スルーしているCDだ)

青木啓先生で覚えた頭では

録音数としては、正規録音1,800曲

ラジオや映画を加えると約2,700曲だったはず

5,000曲って・・・・

まあ、多い方が嬉しいけど

 

さて、本作のCD

オリジナルのタイトル "HOLIDAY INN" を、そのままカタカナに

CDのタイトルとしては、それでいいかもしれないけれど

帯に書く映画は『スイング・ホテル』にしないとね

帯裏を読むと、映画で使用された「歌唱曲」とある

今は、こんな言い方?をするんだろうか

BGMとして流れている「挿入曲」ではなしに

本人たちが歌っているんだから、「歌唱曲」?

スタジオ・アルバムとも書いているのに

背表紙には " ORIGINAL MOTION PICTURE SOUNDTRACK "

これはイツワリだ

 

「名曲、請負人アーヴィング・バーリン」のホワイトクリスマスは

「今作がはじめての録音となる貴重な作品だ」と、あるにもかかわらず

そのホワイトクリスマスは、1947年録音と再録盤

青木啓先生の時代には

いくら嘱望しても、オリジナルの音源は送られてこなかったと記憶しているけれど

21世紀になってからのアメリカ盤のベストでは

オリジナルの1942年録音を収録

日本では未だにコッチ?

 

帯には12曲のトラックリストがあるけれど

「オリジナルジャケット」に拘りすぎて

そのホワイト・クリスマスが漏れて

8曲入になってしまっている

ココはオリジナルを謳うなら12曲入りのSPアルバムにすべき(左)

手本にしているのは、1949年の10インチレコード

6枚組のSPアルバムなら、収録順もCDと同じ

ジャケットデザインもこちらにすべきなんだろうけど

裏面が何もないからかな~

ライナーの裏面はコレが良いけど

CDケースの裏面は独自デザインの方が良いよね

曲を確認するのに、ライナー開かないといけないなんて

非常にめんどくさい

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CDは、12曲31分28秒

音自体は、1年前にさんざん聴いたからサラッと聴いていこう

 

アブラハム

改めて調べると

現在、2月の第3月曜日は大統領の日として祝日

でも、それが決まったのは1968年の連邦議会

その前は州によって様々

映画ができたタイミングでは

2月12日がリンカーンの誕生日

2月22日がワシントンの誕生日

間にヴァレンタインを挟んで

劇中では③②⑥の順番

 

さて、サラッと聴いていくうちに

④ で問題発生!

こんなイントロのイースターパレード、聞いたことがない

違和感だらけのスタート&途中も違いすぎる~

時間を見ながら聞いてみると

歌が始まるのは25秒から

今まで聞いてきたイースターパレードは9秒からの歌

ふんだんにあった間奏も無くなって、2分10秒で終了

ディスコグラフィーを見ても、テイク違いがあるように書いていないし

クロノロジカルにもワンテイクしか収録されていない

間奏が冗長だから編集?

イヤイヤ、ボーカルが違う

正規盤じゃなかったら、ラジオ録音からとってきた?と想像できるけど・・・

 

その後は、シンクロで聴いていくも違いなく

④だけか~

とサラッと聴きが継続

このまま終わるのかと思いきや

1947年録音と記載のTr.11 が三鈴なしのオリジナル!

わざわざ書いてコレ?なんのこっちゃ!

「1947年録音が聴きたくて買ったんだ~」とクレームしたら返品可?

それとも事故盤になって、作り直したり・・・

そうなると貴重だと思うのがコレクター心理

 

いずれにせよ、④⑪のこのヴァージョンでの12曲は「世界初」

 

高音質仕様

劇的な違いは感じない

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2024/1/25 HMV(1,980円)

【SPレコード】IRVING BERLIN'S Blue Skies ~ アメリカ・デッカのオリジナル・アルバム ~

今となっては、いつ見て

いつから聴いているのかレベルのブルースカイ

本国デッカのSPアルバムはヤフオクで入手

爆安という訳でもないが

状態はまずまず

何より文句カードが嬉しい

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【USA】

   DECCA  背表紙には ALBUM 481

                  表紙の方は ALBUM NO.A-481

   5枚組

 ホッチキス留め16ページの文句カード

 

SP時代のアルバムは立派

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表紙の裏には2人の写真

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10曲が " 10 SIDES - ○ " のように印字されているので

順番は分かる

さて、これは何の順番?

シーン順ではない

CDに踏襲されている訳でもない

 

それでは、1枚目のA面から

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ALBUM NO.A-481 の上に (L 4230)

刻印は L4230A 

これがマトリックス、1946年7月18日 ロサンゼルス録音

レーベル下部の 23646A は不明

シングルの番号?

 

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1946年7月24日ロサンゼルス録音

ディスコグラフィーによるとテイクC

テイク番号なしでオルタネートとされているものも記載

ディスクの刻印は WL4247T13C と単純ではなく謎

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こちらは、テイク違いの記載はないが

なぜか KL4231T4A 

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両面とも1946年7月18日 ロサンゼルス録音

B面は素直な刻印

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3枚目も両面とも1946年7月18日 ロサンゼルス録音

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刻印もシンプル

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4枚目A面は1946年7月18日 ロサンゼルス録音

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B面は1946年7月24日 ロサンゼルス録音
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5枚目には、フレッド・アステアの2曲

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1946年7月18日 ロサンゼルス録音

アステアの録音日は分からないけど

番号から見て、同じタイミングかな

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この映画で作られた曲には「フロム」

以前からある曲には「フィチュアード・イン」

 

アルバムの裏面はとてつもなくソッケない

その分、文句カードはキレイ

日本とは紙質が違うのか、良好な状態が保たれている

表紙は青空

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これを見ると、5桁の23646などは固有の番号

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1ページで解説

冒頭、アステア=バーリン=クロスビーをABC順にしてしまったので

チェスターフィールドにお詫びしている

alwaysa buy Chesterfield ってフレーズで広告打ってたことへの配慮かな

個人的には、雑誌からの切り抜きをポートベローで買ったのに

カラーコピーだったという苦い想い出が甦る

ちなみに、チェスターフィールド提供のラジオ番組は1949年から

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ここからはイメージカット入りの歌詞

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かごの中の怪獣やん

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アステアとの1曲は、アドリブ的なセリフのやり取りも書き起こされている

というか、最初にコチラありき?

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以後、2ページずつの3人の紹介

順番はCから

代表的なアメリカーナとして、ホットドッグの次にブリーチャーズ?

屋根のない観覧席のこと?

映画でみる、子どもの野球を家族が見守る構図?

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エイブ・ライマンの兄弟マイクは初めて聞く名前

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子ども版シラノ・ド・ベルジュラックを演じたとあるも

シラノ役はアデル、なんとアステアはロクサーヌ

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最後に広告、本体には値段の表示がないから資料的に貴重?

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2018/10/10 ヤフオク(4000・1060)

(2月18日到着)バーンスタインのラプソディー・イン・ブルー。DVDはCDとは違う録音

本編90分特典14分

CDより長い録音時間

しかも、何より映像がある

なのに 1枚1,980円

この値段でいいのかDVD!?

今までは全然買ってこなかったけれど

今年に入ってよく買っている

今回のブツは

ラプソディー・イン・ブルー

オスカー・レヴァントで燃え上がったけど

そもそもは、レナード・バーンスタイン

買ったのは高校生

もう40年ほど前になる

ひたすら聴いた

そのバーンスタインのDVDを発見

ロサンゼルス・フィルとやってたものの映像?

いやいや

全然違うじゃないか!

ならば、買わねば

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今回は、ちょこっとクーポンのあるジョーシン

送料無料にするために

前から気になっていた

ウェストサイド・ストーリーのメイキングも

 

1,663×2-381

 

(2月5日到着)持ってなかったブライアンをゲット

ビーチボーイズはほとんど持っていないけれど

Brian Wilsonはほとんどあるんじゃないのかな?

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このたび、機会を逃していたソロ作品が未開封で出品されたので

競ることもなく、めでたく落札

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おお!「10,000字解説:萩原健太

これはラッキー

 

(550・350)

(1月29日受取)入荷日未定だったクリスマスがすぐに入荷

何故か、クリスマス・フィーリングのみ在庫無し

もしかしてメーカーも品切れ?!

 

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などということもなく

すぐに到着

 

クリスマス以外は見慣れたジャケット

でもコレ、顔色悪くない?

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先日到着したものと合わせると壮観!

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(1980×6-1575)

 

2023年のまとめ

正月休みにするはずの昨年のまとめ

年々、ズレてくる

CD入手は49タイトル62枚(97,298円)

その他のモノはレコードも含めて112タイトル(126,593円)

正月にレコードプレイヤーをセット

これまでは、メモラビリア的、先行投資的だったレコードも

CDのほうに合算させるべき?

基本的にはビンクロのレコードだけだったのが

10月から突如出現したReiもレコード買っちゃったし

そんなこんなのレコードをその他のモノから抜きだしてみると、

22タイトル(27,555円)

 

この流れで見ると

CD部門は音楽でRei

プログラムは映画でDECOになるんだろうけど

ビンクロ・ブログなので

CDはコレ

bingcrosmycd.hatenablog.com

ちゃんと聴いてるのは、Holiday Inn の1枚だけだけど

サウンド・オブ・イエスタイヤ―とは異なるラジオ録音も収録の

絶対ハズセナイ・セピア盤

 

プログラムからは、コレになるかな

bingcrosmymovie.hatenablog.com

我が道を往くのチラシも、入手しにくいモノだけど

デザインすら初見のコッチの方が

ブサイクさかげんも含めて思い入れ強し

 

その他のものは、1点じゃないけど完全に活性ニゴリ

アルコールライフの分岐点になる年かも

【CD】Holiday Inn & Blue Skies Soundtracks

【USA】

VINTAGE JAZZ CLASSICS,LTD 

VJC-1012-2

ホッチキス留め8ページのライナー(歌詞なし)

ⓅⒸ1990

 

アステアとの共演2作品のサントラ

スイングホテル収録曲①~⑨は1年前に記事

ジャケット裏側にブルースカイ

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ブルースカイにはオミットされた未発表曲あり

その曲は映画で想定されていた箇所に収録

サントラになるけれど

セリフやアステアのタップ音などは入ってなく

最終形ではない

だからこそ、映画未収録曲も含まれるんだけど

 

インストルメンタルの序曲からスタート

 

⑪ I've got my captain working for me now 

ビリー・デ・ウルフとの掛け合いもバッチリ収録

 

⑫ you'd be surprised

オルガ・サン・ホアンのソロ曲

残念ながら、1分辺りにポツポツ音

 

⑬⑭⑮ トラックで分けられてるけどメドレー

⑬⑭は、映画オミット曲

二人が親密になる⑮ All by myself

歌が始まるのは45秒から

最後だけジョーン・コールフィールドのデュエット

 

⑯ Puttin' on the Ritz

何かが起こりそうなホーン隊に続くのはアステアのソロ

1分30秒あたりからダンスシーンのため歌なし

しかも、肝心のタップ音が入らない画竜点睛を欠くバージョン

改めて考えると、

アステアのタップが入って初めて完成する音楽を想像して作るって凄いよね

 

⑰ serenade to an old fashioned girl

映画では、⑯と⑰は逆

 

⑱ CUBA

オルガとのデュエットになるのは1分40秒からで

ビンクロのソロと思ってしまう

 

⑲ A couple of song and dance men

アステアとの楽しいデュエット曲だけれども

ここでもタップ音がないバージョン

後のコントシーンは割愛

一通り歌い終えたら終了する2分23秒

 

⑳~㉓のメドレー

⑳ You keep coming back like a song にポツポツ音あり

オミットされた㉑でビンクロが唄うのは What'll I do のみ

後はコーラス、㉒㉓の後、再度コーラスが

You keep coming back like a song をリプライズ

 

㉔ Blue skies


㉕~㉗メドレー

㉕のタイトル The Little things in life ?

 

㉘ Everybody step

映画ではプラスされた効果音が入ってない空白バージョン

空白はアステアだけじゃないんだ

それでも、4分20秒のトントンと言う音だけは入っている

音源は、チリチリ音がずっと鳴っている状態

 

㉙ say it isn't so

オミットされた曲だけれど、ビンクロはしっかり歌っている

ライナーには0分32秒と表記されているが、実際は1分32秒

 

㉚ how deep is the Ocean

劇中では、この女性コーラスに合わせてビンクロも歌っていて

そのバージョンはジャスミン盤に収録 

ここではビンクロなしのコーラスのみのバージョン

 

㉛ getting nowhere

この曲もかすかにチリチリ音あり

子役の声は入っていないバージョン

 

㉜ heat wave

6分40秒の曲だけれども、歌があるのは2分20秒まで

 

㉝~㊱

トラックは分けられているけれど、4曲のメドレー

 

㊲ you keep coming back like a song はビンクロ

45秒からジョーン・コールフィールドによる Blue skies

1分を超えてからコーラスで〆

 

 

1991/11/09 2,650円(SWING HOUSE 難波店)