SPカートリッジも手に入れて、ようやくSPレコードが聞けるように
が、届いたSPレコードがきれいじゃない
水の激落ちくんなるものを買って準備万端にしたものの
忙しさにかまけて、一向にキレイにならない
(7月の)3連休の最終日
午後を回ってようやくプレイヤーを出してきた次第
激落ちくんを試してみると
本質的にはどうか分からないけれど
針を落としてもいいかなと思えるくらいのキレイさはすぐ
ということで、真夏を前に一度聴いてはみたものの
またすぐにプレーヤーを仕舞ってしまったので
秋の声も聞こえ出したこのタイミングに再び
まあ、ビンクロのハワイアンは少し涼しい方がいい
ブツはテイチク時代のSPアルバム
当時の物の絶対的な魅力はイラスト
が、よく見ると、
蝶ネクタイにレイをかけているだけなハワイ風とヤッツケ感全開
イラストなんだから、本人が着てなくても
アロハシャツにすればいいのに
と、ふと思ったけれど
1937年の映画『ワイキキの結婚』では、アロハシャツは着ていない
アロハシャツって最近のものなのかいつから?
ネットで見ると
1935年に「アロハシャツ」という言葉が使われ
1937年に商標登録
ハワイでは、このアルバムの時には存在
日本の着物を使って作ったアロハシャツだけど
日本でポピュラーになるのはいつなのか
エルビスのブルーハワイが1961年なので、それ以降の展開?
このSPアルバムの発売はそれより前
発行年不明の月報からは特定困難
日本公開が1953年3月3日の映画『静かなる男』のプログラムには
このアルバムの広告あり
ここから1953年6月発売と推定
50年代前半じゃあ、アロハはポピュラーじゃないのかな
アロハシャツには、ビンクロの名を冠したものまであるようなのにね
アルバムは形だけで、中はそっけない
そして、裏もそっけない
3枚組のアルバム1枚目
レーベルには、AB面の表記は無いけれど
文句カードの順番からいくと
① アロハ・オエ
② 珊瑚礁の彼方
針を落とすとやっぱりSP
サーフェイスノイズが耳に飛び込んでくるも
曲が進むにつれてノイズは減っていく?
低音の弦の豊かな響き、呼応するビンクロの
♪ My love has gone の gone の伸びが素晴らしくて
気にならなくなるのか
② の歌詞は he(彼)となっているが
ビンクロは she で歌っている
解説には、ハワイアンギターの奏法が細やかに描かれているものの
映像がない時代
想像するのは難しかったのではないかしら
ハワイアン音楽の流行はこの時代?
だったら、みんな分かるのかな?
刻印が甘くて、マトリックスが読めない
こちらはWL581GT5A
ちょうど対面に星印
続いて2枚目
① ブルー・ハワイ
② 美わしきレイラニ
解説文中には、 「スイート・レイラニ」とカタカナ
3枚目の解説の中には「スヰート・レイラニ」と
オフィシャルの表記がここまでマチマチだと
どれが正解?
レーベル表記は「美わしきレイラニ」
①の歌詞、Lovely you を lonely you にしてしまって
訳も「さびしい君」に
②では、
♪ in your blue eyes の blue を抜かして
訳も運命共同体
この刻印も甘い
こちらは何とか読める程度
1枚目のディスクと見た目はそんなに変わらないのに
ノイズが盛大に出るのは、何度も聞かれたからだろうか
3枚目
① ハワイの楽園
② 島の唄
①の ♪ let me live の辺り
ビンクロの歌声が、かなりエモーショナルに響いている
「ビング・クロスビーの歌は、月の浜辺を渡る微風のように甘い囁きにもにて、
聴く人々を恍惚たらしめることでしょう」と、詩的な文章が綴られている
なぜかDLA 523A
このアルバム、シングルでも発売されていたのか
文句カードもレーベルも単体番号
ヤフオク(2500・910)